歯列矯正とは

不揃いな歯並びや、上下の歯が互いに噛み合わない状態を、専門的に「不正咬合」といいます。歯列矯正では不正咬合を、きちんと噛み合う歯ならびに正すことを目的とした歯科治療です。

不正咬合があると、食べ物がよく噛めない、明瞭な発音が難しい、お口の清掃がしづらくむし歯や歯槽膿漏になりやすい、口臭の原因になるといったことがあります。また、不正咬合が原因で歯周病になるリスクが高い場合は、矯正治療で歯ならびを整えてリスクを低くすることや、歯周病の治療後に矯正治療を行い歯周病の再発を予防することもあります。治療では、矯正装置をお口に装着し、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かすことで、歯ならびと噛み合わせを治していきます。

矯正治療が必要な歯並び

矯正治療は歯並びによって治療法も変わってきます。まずはご自身のお口のお悩みが、どの不正咬合に該当するか、お確かめください。

歯並びが悪い

叢 生

すきっ歯を治したい

すきっ歯

上下の歯が噛み合わない

開 咬

噛み合わせが深い

過蓋咬合

出っ歯で悩んでいる

出っ歯

受け口が気になる

受け口

子供の矯正

子どもと大人の骨格の大きく違うのは、子どもの骨格や顎がまだ「成長段階」にある点で、これは矯正治療にも関係してます。

子供のうちに治療を開始する最大のメリットは、成長を適切な方向に誘導させて無理のない治療を進めることができる点です。この成長力を利用できるのは子供の時期だけです。そしてその成長力が、理想的な顎の形態、歯並び、顔貌の形成に関わってきます。

◆小児矯正の流れ

■1期治療 小児矯正

1期治療は前歯が生え変わり、6歳臼歯が出てくる6~8歳ごろに行います。乳歯がまだ残っていて、顎の骨の成長が残っている状態です。顎の成長を利用して、顎を拡大し永久歯の生えるスペースを確保します。

■2期治療 本格矯正

全ての歯が永久歯に生え変わる10~12歳ぐらいから開始する治療です。第1期治療で作った土台の上で、最終的に永久歯をきれいにならべる治療を行ないます。装置は歯の表面に小さく四角いブラケットを装着してワイヤーにて歯を動かしていくマルチブラケット装置を使用します。

大人の矯正

出っ歯や歯の隙間、歯並びで悩んでいるけれど、矯正治療は子供の内にするものだと思っている方は多いのではないでしょうか?矯正治療はいくつから始めても遅くありません。大人になってからでも歯並びを治すことは可能です。子供でも大人でも、しっかり治したいと決意した時が、治療を行うベストな時期です。矯正の専門医を紹介する場合もあります。

矯正装置の種類

◆部分矯正

部分矯正とは名前の通り部分的に歯を移動させる矯正治療です。すきっ歯だけ、八重歯だけ、下の歯だけ治療したい部分的に治したい方に最適の方法です。過去に矯正治療を受けた部分が元の歯並びに戻りつつあるという方にもおすすめです。

◆リンガルブラケット(裏側矯正)

リンガルとは「舌側」という意味で、リンガルブラケットはその名の通り矯正装置を歯の表側ではなく裏側に付けて歯並びを矯正します。装着時は全く目立たず、非常に審美性に優れています。矯正装置が舌にあたるなどの違和感に慣れるまで最初は多少時間が掛かります。当院では矯正の専門医をご紹介しています。

◆マウスピース矯正

マウスピース矯正とは透明なマウスピースを口にはめ、段階的にマウスピースを交換しながら徐々に歯を移動させる治療方法です。マウスピースは透明で見た目を気にすることなく治療を行うことができます。取り外し式なので、ご自身で洗浄でき、お食事や歯を磨く際は外すことも可能です。なお、装置の取り付けは患者様に一任されるため、装置を付ける時間が短いもしくはつけない期間があった場合は治療にかかる期間が長引く場合があります。

矯正歯科医院との連携

より良い医療サービスの提供のため、地域の医療機関との医療連携を積極的に進めています。特殊な外科処置や規模の大きい外科手術など、患者さまの症状などの必要に応じて優れた治療技術を持つ専門医、歯科大学病院にご紹介しております。

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(火金曜は14:30〜17:30)
診療は18:30診療は18:00
※症状の強い方を優先する場合があります
※前の人の治療が長引く場合があります ※土と木の午後は不定休あり